新年度がスタートし、気分が一新する季節だが、あなたのからだと心の調子はどうだろうか。
冬の間にたまった脂肪が取れない。血圧が気になる。どこかからだが重い。気力の衰えを感じるし、物忘れも気になる。この間までなんともなかった階段の昇り降りが辛い。中年になると心身のどこかに変化を感じ、このままで大丈夫だろうかという不安がよぎるのである。
一方、からだが持っている「熱」というものは、生きるエネルギーに直結している。
さりとて急に食生活を変えたり、スポーツに励むのも難しい。無理をせず、普段の生活を続けながら「健康な心とからだで、死ぬまで楽しく生きる」。それが私たちの大きな望みなのである。
こういう願いは時代と場所を問わず、人間なら誰しもが持つものだ。近年、テレビや雑誌などでも注目されている古代中国の老子・タオイズムの思想も、まさにここを目指して、人の生き方を追求している。
各国の言葉に翻訳・出版されている世界的な哲学の書『老子道徳経』には、人間はもとより、あらゆる生き物、物質が共有する自然の原則=道 TAOについて記されている。「無為自然」の心のまま、道 TAOに寄り添ってのびのびと生きることで「気」の流れが良くなり、生気に充ち満ちた状態になる。
「あの人は若いね」というと、実年齢より元気があるという意味だが、からだに溜まった疲労や滞り=「邪気」を取り除くことで「気」の流れがよくなり、より若々しく、いっそう元気になる。からだが満たされれば、心にも余裕が生まれ、ストレスが減れば、からだもいきいきする。心とからだの両輪が絶好調に回転を始めるのだ。
日本では多くの人が「気」の存在を知り、「気」のめぐりをよくしたいと思っている。しかし、そもそも「気」というものは、自分の力で左右できるものだろうか。「気」をコントロールする方法などあるのだろうか。
そう考える人に知って欲しいのが導引術の存在である。
古来、老子思想を生活の中で実践する「道家※」と呼ばれる人たちは、ツボ刺激と呼吸法を組み合わせた「気」の健康術を日々の暮らしに取り入れてきた。血液とリンパの流れをよくして、健康長寿を目指すのである。
この「気」の健康術を現代人にもわかりやすい形で体系化したのは道家<道>学院の早島天來初代学長である。現在、同校は「気の導引術」「道家 動功術」「洗心術」という、3つの「気のトレーニング」を日本で唯一、指導する学校だ。
道家<道>学院で指導する「気の導引術」は呼吸とともにゆったりとからだを動かし、ツボに適度な刺激を与えながら、「気」を最大限に活性化する。早い人なら、やったその場で変化を感じるはずだ。また習った日から老若男女、誰でも実践できる自然な動きなので、生活の中に無理なく取り入れることができる。
2つ目の「道家 動功術」は、二人一組で決まった技を掛け合いながら自然な動きを身につける健康武術だ。日常動作では動かしにくい関節などに快い刺激を与えて「気」の流れを起こし、他人と組むことで心の壁がなくなっていく。
3つ目の「洗心術」は心の悩みを相談しながら対話を通して老子の実践哲学を学ぶ。
以上3つの「気のトレーニング」に取り組むと血流やリンパの流れがスムーズになり、心の悩みがすっきりと取れ、全身に「気」がめぐっていく。これらはまさに「一生の宝」だ。
厳しい時代だからこそ、やった人とやらない人の差は開いていく。あなたもぜひ道家〈道〉学院で学ぼう。思い立った「今」が最高の入学日だ。
※老子の哲学を探求し、その思想を日常生活の中で実践する人達のこと
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