2019年3月27-28日、中国道教協会・四川大学道教と宗教文化研究所を主とする『中華続道蔵』編集委員会、四川大学老子研究院が共同で執り行う「2019成都『中華続道藏』論壇及び四川大学老子研究院設立十周年国際学術研討会」が、中国四川省成都の在科華苑ホテルにて開催されました。
道家道学院 早島妙聴学長は特別招待編集委員として選任され、第二十四団体(日本)の顧問として『中華続道蔵』の編纂に参加されることとなりました。
『中華道蔵』は道教のバイブルといえるもので、「中華人民共和国国民経済と社会発展・第十三次五ヶ年計画要綱」に正式に加わり、2018年12月に編纂が開始されました。
2015年より『日本道観所蔵の貴重な文物』の出版にむけて研究が進む中、早島天來宗師、そしてその流れを継がれる早島妙聴学長の研究が大きく評価され、早島妙聴学長が『中華続道蔵』の編纂に参加されることとなり、日本に伝わる経典文献が『中華続道蔵』に加わることとなりました。
論壇及び研討会には、中国統戦部、中国道教協会、日本タオイズム協会、韓国大巡真理会宗教文化研究所、中国社会科学院、北京大学、中国人民大学、厦門大学、四川大学、高雄師範大学、香港蓬瀛仙館などから150名近くの代表が出席しました。
▲開幕式で挨拶をされる道家道学院 早島妙聴学長
早島妙聴学長は論文「江戸時代の儒医による老子解釈 饗庭東庵の学統について」を発表。
江戸初期に、当時主流の学問であった儒教を基礎として医学を志した正統な儒医といわれる医者の一人に饗庭東庵がいる。
饗庭東庵は黄帝内経を理解するには、儒学だけでは足りない事に気付き、老子を深く学び講義をした。
『老子道徳経會元』はその講義録を弟子三宅元珉がさらに『素問』『霊枢』などの諸書を多く引用し考証学的に註釈をした江戸初期の医者による老子解釈である。(レジュメより)
『老子道徳経會元』の医学で老子を解説するという手法、早島妙聴学長の見解は非常に注目を集めました。