「開運、御利益、福を呼ぶ」――。新年はもちろん、1年中、耳にしていたい嬉しい言葉だ。もちろん、その奥には「自分の運をよくしたい」という願望がある。実際、「運がいい」とか「最近、どうもついていないな」など、運にまつわる体験は、誰もが味わったことがあるだろう。
「運気」という言葉があるが、運の良し悪しには「気」の働きが大きな影響を及ぼしている。
「気」は動物、植物、水や石など地球上のあらゆるものに宿る根源的なエネルギーの源で、私達も生まれながらに自分の「気」を持っている。「気が失せた」とか「やる気がでない」など、「気」という言葉は日常の中にたくさんあり、私たちの生活に密着した存在でもある。
最近、テレビなどでも注目を集めている古代中国の思想家・老子はその著書『老子道徳経』の中で「道」TAOと「無為自然」の生き方を語り、「気」の及ぼすパワーについて表現している。
「道」TAOとは、人間のこざかしい知恵の遠く及ばない宇宙の大きな法則である。野生動物が大自然とともに生きるのと同様、人間も「道」TAOに寄り添って生きれば、自分の中の「気」が最大限に活性化。その人にとって必要な幸運がおのずとついてくる。
そのためにも大切なのは、心身の滞りを取り、「気」の流れを活性化することだ。たとえば体調がいい時は体のどこにも熱い、冷たいなどの不快がなく、血液は全身をさらさらと流れている。それが滞りなく「気」の流れた体のあり方。自然と心も清々しくなり、明るく、楽しい生き方につながる。まさに死ぬまで健康、生涯現役だ。
老子哲学の考えにそって「気」を活性化したい人に知って欲しいのが、みずから積極的に「気」をより強く鍛える方法である。
古来より老子思想を生活の中で実践する人々は、ツボヘの刺激と呼吸法を組み合わせた「気」の健康術を行ってきた。血液とリンパの流れをよくして健康長寿、健やかな心身を目指すのである。
この「気」の健康術を現代人にもわかりやすい形で体系化したのは道家<道>学院の早島天來初代学長である。現在、同学院は「気の導引術」「道家 動功術」「洗心術」という、3つの「気のトレーニング」を日本で唯一、指導する学校だ。
道家<道>学院で指導する「気の導引術」は呼吸とともにゆったりと体を動かし、ツボに適度な刺激を与えながら、「気」を最大限に活性化する。習った日から老若男女、誰でも実践できる自然な動きなので、すぐに心身の変化を実感する人が多い。自宅で実践できるので、着実に体を変えられるのも嬉しい。
2つ目の「道家 動功術」は、二人一組で決まった技を掛け合いながら自然な動きを身につける健康武術だ。日常動作では動かしにくい関節などに快い刺激を与えて「気」の流れを起こし、他人と組むことで心の壁がなくなっていく。
3つ目の「洗心術」は心の悩みを相談しながら対話を通して老子の実践哲学を学ぶ。スッと前向きな気持ちになり、明日への活力が涌いてくる。
以上3つの「気のトレーニング」に取り組むと血流やリンパの流れがスムーズになり、心の悩みが取れ、全身に「気」がめぐる。まさに「一生の宝」だ。
体は何歳になっても鍛えることができ、実践するほど若返り進化する。人から学ぶのでなく、自然から学ぶことで「気」のパワーを強力にサポートすることができるのだ。幸運は自らの手で掴(つか)もう。あなたもぜひ道家<道>学院へ。思い立った「今」が最高の入学日だ。
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週刊長野10月31日号掲載記事のご紹介 今日から始める朝晩数分の「気の新習慣」