新年度がスタートし、職場などでも新しい人や環境に出会う季節です。
一方、この時期は何かのきっかけで心に影が差し、気力ができないと感じる人も少なくありません。話し下手で、すぐに打ち解けられない。コミュニケーションがうまくいかず、つい落ち込んでしまう。そんな気持ちになることはありませんか?
「人によく思われたい」というこだわりを捨てれば「一緒にいて心地よい人」に近づけますが、心のクセは簡単には変わりません。
上手くいかないと思ったら、ぜひ一度、「気」の力について思い巡らせて欲しいのです。
今から2千年以上前、古代中国の思想家・老子は「気」のエネルギーについて探求し、水にも樹木にも動物にも、そして人間にも「気」が満ちあふれていると考えました。
その著書『老子道徳経』では、「気」と宇宙の大法則である「道」(TAO)の存在についての思想を記しています。
この世には人に知恵や知識などでは推し量れない真理の流れ=「道」(TAO)があり、あらゆる生物はすべて、その流れに沿って生きています。
こだわりに囚われず、無為自然の心で生きれば「気」が体内に満ち、健康で、人の縁や愛に恵まれた一生を送ることがでえきると考えたのです。
一般的にはあまり知られていませんが「気」はトレーニングによって強くなります。
中国の古い時代から老子の思想を自分たちの生活の中で実践してきた「道家」※の人たちは、ツボ刺激と呼吸法を組み合わせた「気」の健康術を行い、血液とリンパの流れをよくしてからだを整え、心のこだわわりを取っていったのです。
この「気」の健康術を現代人にもわかりやすい形で体系化したのは道家<道>学院の早島天來初代学長で、現在、同校は「気の導引術」「道家 動功術」「洗心術」という、3つの「気のトレーニング」を日本で唯一、指導する学院です。
「気の導引術」は呼吸とともにゆったりとからだを動かし、ツボに適度な刺激を与えながら「気」を最大限に活性化。
また「道家 動功術」は、二人一組で決まった技をかけあいながら自然な動きを身に付ける健康武術です。
「洗心術」は心の悩みを相談しながら対話を行い、老子の実践哲学を本格的に学ぶ講座。
この3つを実践することで「気」が巡り、何ごとにも囚われない心と健やかなからだを自分のものにすることができるのです。
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